武医BLOG

武井メモ

美肌を求め過ぎると、美骨格は保てないかも?

 前回に引き続きな感じになりますが、適度に日光浴をしてあげないとビタミンD欠乏になり、骨の石灰化障害を引き起こす可能性があります。
 典型的な病態は、乳幼児の骨格異常で、小児期の病態を「くる病」、骨端線が閉鎖した後は「骨軟化症」と呼び区別するそうです。
(骨端線閉鎖の時期は、男子17才前後・女子15才前後)

『くる病』はある程度ご存知の方が多いと思いますが、それは小児期だけの事だと思われていませんか?
 小学生になれば自然と日光浴をする環境が発生しますが、外で遊ばずに変な姿勢でスマホやゲームばかりをしている。何らかの事情により、陽に当たらない生活を送っている。そんな子供たちは、くる病の症状が出ていてるかもしれませんし、身長が伸びない原因にもなります。

 また、成長期が終わった後には、『骨軟化症』が発生するのですから、ビタミンD不足による骨格への影響は生涯に渡り起こるのです。
 お年寄りによく見られる脚の変形などには、凄く関係してると思います。
(近年では複雑化し、手術などによるビタミンDの作用不足、慢性腎不全などによる活性化障害、受容体の応答障害などでも発生する事があるようです)

 美肌を保つ為に、日焼け止め、日傘、服装など紫外線対策を念入りになさっておられる方々は、特に注意なさってくださいね。
 ただ、一歳半ぐらいまでは、直射日光に当てない方が良いと仰られる方もおられますので、小さいお子様がいらっしゃる方はお気をつけください。


※ブログを書き終わり、NHK『ガッテン!』2017/6/7放送の録画を見ていたら、ビタミンDについて放送してました(笑)
 ビタミンDは、主に骨の形成と血中のカルシウム濃度を保つ為に必要。ビタミンDが多ければ、カルシウム摂取量は少しでも充分。
 血中のカルシウム濃度が低くなると(低カルシウム血症)、手足の痺れ、顔面のピクつきなどが起こる。

 ビタミンDは、日焼け止めなど付けずに日光浴(紫外線が必要)をすると体内で作られる。1日10分ぐらい浴びる。
 食材だと鮭に多く含まれ、2日に1度一切れ(約80g)食べれば足りるらしいです。キノコ類(舞茸、干し椎茸、エリンギ)にも多く含まれる。

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●症状(ウィキペディアより引用)
全ての年齢層で、筋肉痛、筋力低下、骨の痛みなどが起きる可能性がある。
◎骨変形
◎頭部 – 頭蓋癆(頭蓋骨の軟化)、大泉門解離・閉鎖不全
◎胸部 – くる病数珠(肋骨の骨軟骨結合部の拡大)、漏斗胸、鳩胸
◎四肢 – O脚、X脚
◎脊柱 – 側彎、前彎、後彎
◎歯 – エナメル質の形成不全
◎筋緊張低下
◎低Ca血症 副甲状腺機能亢進症
◎テタニー
その他に、低成長、蛙腹、不穏などの症状を引き起こす。